OWNER:榎本将敬さん/会社員、NEXT TREKプロデューサー
外遊びが大好きで、タイベック素材を仕様した登山・キャンプ用品などを手掛ける〈NEXT TREK〉プロデューサーも務める。根っからの外遊び派で、クルマも大好き。以前はフォードのエクスペディションを所有。
憧れの車が故障し、失意のなかハイエースを購入
登山やキャンプなど外遊びが大好きな榎本さん。子育てがひと段落したこともあり、フォードのエクスプローラーやエクスペディションなど“若い頃に乗りたかった車”をここ数年乗っていたそう。だが、故障してしまったことを機に、現在はハイエースに乗り換えた。
「一生涯乗り続けたいと思っていた、愛車エクスペディションのA Tが壊れて3速に上がらなくなり、修理代の見積もりがなんと200万オーバー…。学生の頃にハワイの街中で見かけ、いつかは乗りたいと願い、子育て中の我慢などを経て手に入れるまでに約20年かかった1台。流石に暫くひきずっていましたが、仕事上、物を積まなければいけないので積載スペースが必須。これを機に「スタイルも変更だ!」となんとか思い直し、キャンプ仕様から車中泊仕様へ変更しようと。熟考の結果、ハイエースに乗り換えることにしました」
「グレードは維持費や取り回し、エンジン音や駐車場の高さ制限などを考えて、ナローのガゾリン(2WD)に決定。トルクフルなV8 5.4Lからエンジン半分の2.0L直4になってしまいますが、その分力を入れたのは、どこでも即キャンプが出来て、快適に寝られる(車中泊)、そして、職人(働く車)とは思われない外観にすることでした」
フロントフェイス・バンパー・グリル・リアバンパー・エンブレムなどブラックへ交換し、メッキの部分はリアのハシゴも含めブラック塗装。後部座席の窓の剥き出しが嫌なので、後部座席用の雨避けを三連付け。タイヤはT O Y Oのオープンカントリー。フロントバンパーとリアテールガードを装着。リアガラスのアウトドアステッカーがアクセントに。
「利便性と快適性を両立し、自分なりの“カッコ良い”をD I Yで表現しました。車体色がシルバーなので、サメのようなシャープなイメージでシルバーとブラックで統一したのが自分なりのこだわりです」
運転席側の内装は、地図の等高線模様のシートカバーがお気に入り。ハンドルはナルディーではなくM O M Oのウッドをチョイス。センターコンソールの物入れとして使っているT H O Rの箱は携帯や財布をどかっと入るのが便利だそう。
D.I.Y.で作り上げたこだわりの内装も見所。天井にL E Dライト埋め込み(電源はポータブル電源)。マウンテンバイクなどを積むため普段のベットサイズはシングルだが、広く寝たい場合は、横に引き出してセミダブルのマットレスが入るまで拡張可能。ベット下は収納スペースでテーブル、焚火台、タープ、ポール、チェアなど、キャンプ道具一式が収納されている。
側面の棚兼テーブル。内部はカセットコンロやカトラリー一式が収納されている。効率よく、オシャレにキャンプ道具を収納するためのアイディアが満載だ。
「住み分けとして、ベット下はキャンプ道具、室内は車中泊道具となります。エクスペディションを失ったショックを乗り越えるため、短時間にものすごい集中力と労力を投入できたからこそ、今の仕様に仕上げられたのだと思います。暫くはさらに手を加えながら、このクルマで車中泊を目一杯楽しみたいと思います」。