日々使うギアやウェアに一家言ある面々に、特にお気に入りなアイテムをオールジャンルで紹介してもらう連載企画! 今回は、古き良きアメリカンカジュアルをベースに、素材にこだわり抜いたコレクションを展開する〈Andfamikys Co.(アンドファミリーズ)〉ディレクターの村上氏に登場してもらった。
Andfamilys Co.ディレクター
村上游さん
アウトドアやミリタリーをベースとした遊び心の効いたカジュアルスタイルを提案するハウスブランド〈アンドファミリー〉代表。レッドウィングをはじめ、スニーカー、フィッシング、時計などのコレクターとしても知られる。
「安くても高価なモノでも、自分が使ってしっくりくればイイ」
「ファッションや趣味の道具は、安くても高価なものでも、自分が使ってしっくりくれば何でもOK。だからこそ、どんなモノでも納得するまで時間をかけて試すし、そこに辿り着くまでに何度も買い替えがあります。
優れたモノを持っていても使う時間がなければ意味がないし、リアルには感じられない。それに、例えば釣りに熱中したら釣りの道具だけでなく、釣りをする時の靴や洋服などにも興味が派生する。そして、そこでも全てのモノを納得するまで探し、気に入ったモノはずっと大切にする性格だから、どんどんモノが増えてしまいます(笑)」
♯01
DANNERのワークフォース
「アメリカのワークブーツが好きで、よくアウトドアシーンや釣りに行く際にダナーライトやマウンテンライトを履いていました。ただ昔から、他人と被るのが嫌いで、いろんなブーツを探して出会ったのが、このワークフォースです。
友人界隈でも「それどこのブーツ?」と聞かれるほどのマイナーさが好き。サイドジップ仕様であるため、脱ぎ履きしやすく頑丈な作りから、ボクにとってはスニーカー感覚で履けるブーツです。お気に入りすぎて、他にも2色購入するほど。
基本的にはノーメンテナンスで、汚れてしまったときに泥や埃を取る程度。かれこれ20年ほど愛用していますが、型崩れもなくしっかり作られているブーツなんだなと改めて思います」
♯02
40s N-1 DECK JACKET
「昔からアメリカのミリタリー物が好きで収集していたのもありますが、いわゆる釣り人みたいな格好が自分は好きでは無く、釣りに行く際にN-1やMA-1等のミリタリー物(軍物)をよく着用して釣行していました(今とは違い、当時は普通に安価で買えていたので)。
このN-1は40sの物で40年代の前期モデル。フロント左胸にはU.S.Nのステンシルが入り、前期ならではのU.S.N(後期はUSN)なのと、両袖裏にもアルパカが植毛されているのも気に入ってるポイントです。
防寒性は勿論、着脱しやすく、頑丈な作りから釣りの時によく着用していました。他にも違う年代の物や自社(Andfamilys)でも定番で製作している、お気に入りのジャケットですね。
♯03
ANDFAMILYSのウエストコーストクラシックジャケット
「70~80年代にアメリカ西海岸の様々なカルチャーを持った若者の間で流行した、カップショルダーが特徴的なジャケットをベースに〈Andfamilys〉のフィルターを通してモディファイして製作したジャケットです。
軽さの中に強度と耐久性も持ち合わせたタスランタフタ素材を使用し、さらに撥水加工を施して製作した生地を使用。防風性に加えて紫外線をブロックする特性も兼ね備えています。
裏生地のレオパード柄というのも特徴的です。普段使いは勿論、撥水性や防風性があり軽い着心地でタウンユースやアウトドア等、幅広いシーンで着用していただけるように製作した1着です」